とにゃみーの小さな部屋

はまのおばちゃんの日記

あのね・・

歳をとるほどにいろんなことがあるもんだけど

時代が変わっていくなぁ、なんて世の中になるんだ・・と思った最初の思い出は

 

結婚して少ししたころ、家の前に急に降り出した雨に濡れて帰るランドセルをしょった子供が歩いてくるので傘を貸してあげようと声をかけたときのことだった

 

声をかけたのに聞こえないふりのように顔をそらして逃げようとする様子

「あれ?」聞こえないの?

もう一度、「傘貸そうか?それとも使わないのがあるからもっていってもらってもいいのをあげようか?」と言ったが

同じようにひきつった顔になり逃げるようにダッシュをしていった

 

「え?」何が起こったの?

 

まだ二十代の若かりし頃、普通のおばさんとお姉さんの間くらいのいち主婦が

どうして怖がられる?のか

 

バイトをしていたパン屋にいったとき、同じ年ごろの子供を持つお母さんたちに聞いてみたら「当たりまえだよ」だと

 

そのころ「最近は学校で知らない人に話しかけられたら逃げること、返事をしないこと」を教えるのだと言っていた

私の子供のころは挨拶はしなさいだったけど

確かに、変な人にさらわれたり、事件に巻き込まれないように必要な新しい常識なのかもしれないけど

 

私だって、そんな、変に近づいたりとかもしなかったし

ずぶぬれになっている家の前の子供をみて、何もしない、何も話しかけないのが良いことだなんて思えなかった。そんなの悲しいと思っただけだったのに、ひきつった顔でみられるなんて、ほんとショックだった

 

(中略)

 

そういう時代になっているんだね・・

 

そんな、知らないひとを断絶する空気を覚えさせた子供たちが

年金をじゃぶじゃぶ使って、自分たちだけもっていって子供たちに残さない?などと思われたら、子供たち、前の世代の人間をどう断絶していくんだろう・・

 

なんて、考えると怖くなるなぁ

 

でも、誰もが自分のことだけ考えないで助け合えるようにしなければ

そこがまず大事

 

誰かが犠牲になって済む世界はない